2014.10.15

クラフツマン25周年記念モデルのデザインとは

クラフツマンはハードユースを前提として開発されてきた。

通常、機械式時計は高価で壊れやすいものである。身に着けたくても着けることができないシーンが出てきたり、ちょっとした油断から傷をつけてしまったり、場合によっては壊れてしまうことすらある。

こだわりをもって作った機械式時計を、気兼ねなく毎日、ガンガン使ってほしい。そんな思いでクラフツマンは開発された。耐磁、耐衝撃、強化防水機能を備え、さまざまな悪条件化においても正確に時を刻み続ける。ただ動き続けるだけでなく、その時計の美しさを保つために、耐摩耗性、耐傷性、耐食性を高める工夫(IP加工や、セラミックベゼル)を施している。

ただ今回は25周年記念モデルである。機能やスペックだけで満足するわけにはいかなかった。ケンテックスの25年間積み上げてきた技術力、デザイン力をどのように時計に落とし込むかが最大のテーマだった。社内でも議論に議論を重ね、企画、開発、生産現場で意見をぶつけながら、その解を探ってきた。

過酷な状況で動き続ける時計の機能美

クラフツマンはさまざまな素材を組み合わせることで、その強靭さという機能を発揮する。

チタン、軟鉄、セラミック、カーボンなどのクラフツマンを構成する機能的な素材を、デザイン面で融合させること・・・これこそが、さまざまな素材に挑戦してきたケンテックスの25周年を飾るにふさわしいデザインになるはずだ。そんな思いを抱きつつデザイン作業を進めていった。その結果、これまでのクラフツマンシリーズとは全く印象の異なるデザインが誕生した。

また、ムーブメントを軟鉄で囲う本格耐磁時計は、裏側からムーブメントが見えないために通常はスケルトンにはしない。しかし、たとえ裏側であっても妥協なくこだわっていきたい、という思いからスケルトンを採用し、通常見ることはできない軟鉄を見せることにした。もちろん、ただ軟鉄を見せるだけではなくケンテックスのこだわりを込めたデザインを施した。

耐磁、耐衝撃時計、3針モデル。

3針モデルは、インデックスとハンズ(針)がシルバーとブラックの2種類を用意。ダイヤルの内側は、縦スリットが入っており、ムーブメントを磁力から守る軟鉄を見ることができる。ダイヤルの外側はカーボン素材。軟鉄板、ブラックカーボン、型打ち立体プレートの三層構造の立体ダイアル。(クリックすると拡大)

S526X-04

クロノモデルは、タキメーターをベゼルに刻印。3時位置と9時位置のインダイヤルから、ムーブメントを磁力から守る軟鉄を見ることができる。軟鉄板、ブラックカーボン、型打ち立体プレートの三層構造の立体ダイアル(クリックすると拡大)


日本製ムーブメントを採用

今回発売する25周年記念モデルは、3針モデルと、クロノモデルが用意された。
さらに3針モデルは、インデックスとハンズ(針)がシルバーのタイプとブラックのタイプの2種類がラインアップ。

これまでのクラフツマンはETA製のムーブメントを搭載していたが、今回は日本製ムーブメントを採用。
3針については、ETA2824を凌ぐスペックと薄さを実現したMIYOTA9015ムーブメント。
クロノグラフは、バルジュー7750に匹敵する安定性を実現しながら、垂直クラッチ式の採用によりそれを凌ぐ精度を実現している。
(ムーブメントの情報については、次回以降で詳しくご紹介する。)

耐磁、耐衝撃時計、3針モデル

3針モデルのデザインCG。裏蓋はスケルトン仕様。ローターをイメージしたハニカムデザインのプレートから軟鉄がのぞく。(クリックすると拡大)

S526X-04、耐磁、耐衝撃、クロノグラフ

裏蓋はスケルトン仕様。日本人彫師による、手彫りのゴールドプレートを配置した。(クリックすると拡大)