幹線道の影にひっそりたたずむ江戸情緒。

江戸時代から日本の交通の大動脈である東海道には、開業50周年の新幹線をはじめ、東名高速、国道1号バイパス、国道1号旧道などが交わったり、離れたりしながら東西をつないでいる。昼夜問わずクルマが途切れることのないこれらの幹線道に隠れるように、ひっそりと江戸情緒を色濃く残す道があるのをご存じだろうか。愛知県豊川市には、江戸幕府の定めた宿場でいうところの御油宿と赤坂宿がある。二つの宿場の距離はわずか500mほど。近いだけに宿場同士で旅客の争奪戦が熾烈だった。浮世絵の東海道五十三次においても御油宿は旅人の首を締めんばかりに激しく客引きをする女性の姿が活写されている。国の天然記念物にも指定されている街道筋の松並木には茶屋もあり、往時のゆったりとした時間の流れの中にひたることができた。ただ、近年、松並木の老朽化とともに倒れる木も増えてきて、地元の人たちにとっても心配の種になっている。

(文・写真:市原千尋)

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呼び込みの飯盛女(いいもりおんな)に荷物を引っ張られ、首がしまって苦しそうな旅のおじさん。苦しそうだけど、どこか本気でイヤそうでもない表情。

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800mにわたってつづく松並木は昭和19年に国の天然記念物に指定されており、地元を中心に存続の努力がつづけられているが、老朽化とともに倒木もちらほら見られた。


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800mにわたってつづく松並木を、イギリス製の折りたたみ自転車ブロンプトンS6Lで進んだ。

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平成21年の台風18号の被害を受けて倒れた松の切り株。計測した結果、樹齢は165年を数え、江戸時代から立っている木だった。


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松並木に茶屋があったので休憩。一服。焼きおにぎりが香ばしい。

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御油宿のとなりの赤坂宿も江戸時代の情緒をよく保存している。本陣近くの大橋屋旅館は創業1649年、1705年築。とろろ汁や川魚の塩焼き「弥次喜多御膳」のほか、宿泊もできる。


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