「釣仙郷」を謳う広大な都立公園。

入口に立っている「釣仙郷」の看板に誘われて足を踏み入れると、ふっと木々の緑に濾過された水の匂いがした。
ここ水元公園は、江戸川の旧河道(三日月湖)を利用した広大な水辺空間で構成される都立公園。水郷と呼べる規模をもった都内唯一の水辺でもある。
歴史をたどると、戦後の食糧難を打開すべくタンパク源として注目された鯉、鮒の増殖を行う水産試験場だった時代もある。水産試験場という歴史資産と、水郷がもたらす豊かな動植物を含めた自然遺産とを維持・保存するコンセプトのもと、都の事業として公園化された。
小合溜を中心に、ごんぱち池、オニバス池、水生植物園、ミジンコ池など複数の池が、貴重水生植物保護ゾーン、水生植物観賞ゾーン、現況保存ゾーン、水辺環境ふれあいゾーンといったテーマに沿って配置され、それらをゆるやかに結ぶ遊歩道はメタセコイヤの森など豊かな植生に彩られている。
かつては水草も生えないほど水質が悪化し、魚も棲めない環境だったが、水質浄化の努力が実り、今では緑豊かな水辺となった。岸辺を歩いていると、ここが都内であることを忘れるほど。「釣仙郷」を掲げるだけあって、水面に近い岸辺は緑に覆われた自然護岸で、どこからでも竿を出せるゆとりが心地いい。

(文・写真:市原千尋)

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都内であることを忘れてしまいそうな水辺空間。都内で水郷と呼べる規模をもつ唯一の公園でもある。

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園内には、貴重な大賀ハスの池をはじめ、水生植物保護ゾーンと水生植物鑑賞ゾーンなど、テーマに沿った池が配置されゾーニングされている。


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古代メタセコイヤの森をはじめ、ポプラ並木、ハンノキ、ソメイヨシノといった植物が遊歩道をやさしく包む。水質浄化の努力が実り、水辺には水草ももどってきた。

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有料駐車場のほか、フィールドアスレチック、水生植物園、ゲートボール場などの設備がある。釣りは少し歩くが外溜の方が人気が高い。


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今回の旅のお伴は、スカイマン・パイロットのシルバー/ブラウンレザー(-01)。落ち着きと気品がありながらシャープな印象を与える放射仕上げのシルバーダイヤルは、時代の流れの中でも、すたれることのない定番アイテム。ハスの葉っぱの上に置くと、うっすらと緑が映り込んだ。