日本古代史上の歴史ロマンどまんなか。

 崇神天皇は『古事記』『日本書紀』にも出てくる第10代の天皇。歴史家のあいだでは史実上の初代の天皇と見られている。名前が残っている初代天皇は神武天皇であるが、天照大御神(あまてらすおおみかみ)の導きで九州から本州へと東征したり、127歳で崩御したなど神話的な要素が多く、研究者のあいだでは実在が疑問視されている。それどころか崇神天皇こそ初代神武天皇そのひと、つまり同一人物ではないかという説もかなり有力らしい。

 崇神天皇が在位した時代はちょうど邪馬台国の時期とかさなることから、ふたつの可能性が出てくる。邪馬台国の畿内説をとるなら崇神天皇は卑弥呼の後継者であり、九州説ならば邪馬台国を滅ぼした人物こそ崇神天皇となる。古代史上の最大の論争がいまなおつづく邪馬台国は、敵か味方か。いずれにしても崇神天皇が畿内を拠点に各地の王を束ね、日本ではじめての統一王朝を築きあげたことにかわりはない。

 いまなお歴史ファンを二分する邪馬台国論争の両陣営が一目を置く存在・・それが崇神天皇。まさに日本を日本にした人物である。

(文・写真:市原千尋)

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奈良市と橿原市を南北一直線に結ぶ国道169号は交通量の多い幹線道。大和盆地の東の端をなぞるかたちのこの道は、古代に築造された古墳や皿池がところ狭しと並ぶ古墳銀座の様相である。

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崇神天皇陵は宮内庁が直轄管理。注意書きの記された看板は、みだりに入らぬこと、魚、鳥、植物をとらぬことといったシンプルな内容ながら、屋根つきの仰々しさ。宮内庁の文字がただならぬ気配を発する。



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前方後円墳を取り囲む濠は静かにたゆたう。奥に見える島状の小山が陵墓。今回の旅のともランドマン・タフオートラージは、陵墓の石製のベンチの上で撮影。下の1枚は参道に敷き詰められた白石の上で。

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レッドスケルトンからのぞく機械式ムーブメントが特徴的なランドマン タフAUTO・ラージ。3タイプのカラーがラインナップ。今回の旅のお伴はブラックIP処理を施したS678X-04。


yamanaka

崇神天皇陵の正式な名称は「山邊道勾岡上陵(やまのべのみちのまがりのおかのえのみささぎ)」。行燈山古墳(あんどんやまこふん)とも。
奈良県天理市柳本町。最寄り駅の桜井線・柳井駅からおよそ700m。