2014.5.27

「MOP」・・マザーオブパールとは?

「ホワイト・マザー・オプ・パール・シェル」
 White Mother of Pearl Shell【和名】白蝶貝(しろちょうがい)

「ブラック・マザー・オブ・パール・シェル」
 Blach Mother of Pearl Shell【和名】黒蝶貝(くろちょうがい)

いずれも真珠を育む母貝で、白蝶貝は一般的にイメージされる白く透きとおった真珠を生みだし、黒蝶貝はハリウッド映画の海賊船の名前として日本でもお馴染みになった「ブラックパール(黒真珠)」をその懐から生みだす。長い時間をかけて。
いずれも日本で真珠の母貝として知られるアコヤガイの仲間のウグイスガイ科の二枚貝。アコヤガイより大きく、母貝自体の殻を利用する宝飾品に利用される。
マザー・オブ・パール・シェルは古くから子宝と繁栄のシンボルとされ、誕生と再生をも象徴し、お守りや宗教的な儀式に使用されてきた。その控え目でありながら深みのある神秘的な輝きは、古今を問わず世界中の人々を心を惹きつけてやまない。

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エレガントなホワイト・マザー・オブ・パールも、光線の角度や強さによって写真のように強い虹色を放つこともある。写真のウォッチはマリンマン・シーホース・ホワイトMOP

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KENTEXの黒MOPは、黒蝶貝ではなく白蝶貝に特殊な加飾を施したもの。光の角度によっては、心を揺さぶるような深みのあるドラマチックな光彩を放つ。写真のウォッチはエスパイ・オープンワークト


世界にひとつだけのダイヤル。

パールを生みだす原資となる貝殻の内側の真珠層。ウォッチのダイヤルに使用するためには、これを薄く削りとらなければならないわけだが、ダイヤルのフラットな面にフィットさせるためには良質な白蝶貝と高い加工技術の双方が必要となる。
貝は天から授かった生き物。当然ながら、彼らが育った環境や時期によって光沢や色合いはひとつひとつ違ってくる。まさに世界で二つとない一品もののダイヤルとなる所以である。(ライター・市原千尋)

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通常は節度ある表情を見せるホワイトMOP。静謐な湖面を思わせる白銀の表情だ。写真のウォッチはトゥールビヨンMoon & Stars

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ドラマチックな表情を見せる黒MOPも、光の角度によっては眠っているかのような落ち着いた顔。写真のウォッチはマリンマン・シーホース・ブラックMOP


太陽光の下で見ると、またひとつ違った表情が。

MOPのもうひとつの魅力は、自然の太陽光のもとに持ちだすと室内とは違った表情をみせてくれること。
当マガジンでは別稿でアウトドアにおけるMOPの魅力も探求しています。>「マリンマン・シーホースを海に連れだす」

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