NATOベルトとは

NATOベルトは本来は1973年に規定された英軍の軍用品で、正式名称をG1098(またはG10)という。北大西洋条約機構軍と直接関係はなく、「G1098」という「NATO装備品コード」であるから腕時計の世界で「NATOベルト」と通称されるようになった。むろん、一般に販売されているものは色も模様も様々であって、英軍の軍用規格に則っているわけではない。

元が軍用だけに、軽くて水や汗に強いNATOバンドはスポーツに最適だ(フォーマルなシーンや高い時計には合わなそうにも見えるが、映画「007」シリーズでスーツ姿のジェームス・ボンドがロレックスサブマリナーにNATOベルトを付けていたことは有名になった)。付け外しも簡単なので、その後すぐ洗濯機に放り込むこともできるし、毎日違う色柄のNATOベルトと替えてもよい。安価であるし、その気になれば自作もできるだろう。買ったはいいが規格違いで本体に付かない・手首に合わないということも、横幅以外にはまずない。

NATOバンドの付け方

時計の革バンドやメタルバンドを付け替えようと思えば、まず軸を外さなければならず、これは幾らか慣れを必要とする作業だ。軸にバネが仕込まれていることもあって、部屋の隅に飛んで行ってしまうと余計に厄介である。その点、NATOベルトはやり方さえ知っていれば、靴紐と同レベルの話で済む。ここではNATOバンドのメリットを最大限に活かして頂くべく、その付け方を写真で説明したい。

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最初の状態。NATOベルトは「長い紐」と「短い紐」が二股になった形をしている。なお、本体のモデルはKTX。

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1.「長い紐」を本体の12時側のラグに、ダイヤル側から裏側に向かって通す。また、ベルトの表裏を間違えないよう注意(ベルト留め用の定革・遊革に隙間があるほうが外側である)。


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1′.表側から見るとこのようになっている。

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2.「長い紐」を本体の6時側のラグから、再びダイヤル側に出す。1と2を併せて「長い紐を、本体裏側を上から下へ通す」と考えてもよい。本体ケースバックは直接手首と触れず、ベルトで守られる形になる。


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3.「短い紐」の先端の輪に「長い紐」を通す。

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4.そのまま「長い紐」を最後まで引ききれば完成。たったのこれだけ。あとは手首に巻くだけだが、あまりきつく締め過ぎず、指1本入る程度の余裕があるといいだろう。


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ただし、NATOベルトは服の上からでも巻けるほど長めに作られている。これもまたNATOベルトの便利な特長ではあるのだが、

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その分、普通に手首に巻いた場合は端が余ることになる。手首の細い人だとダイヤルが隠れてしまうこともあるだろう。


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そのような場合は端を折り返し、再びベルト留めに挿し込んでしまえばよい。

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手首側から見るとこのようになる。


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外す際は本体と「短い紐」をそれぞれ持って、ポテトチップスの袋を開けるような要領で左右に引きはがすとスムーズだろう。

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うまくいかない場合は一旦「短い紐」の先端部分を少しだけ緩めておく(だがそのまま完全に引き抜ききるのは、おそらくやりにくい)。


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