第28週からは車体の組み立て開始。

  第27号までで10式戦車の砲塔の組み立てが完了しました。28号からはいよいよ車体に取りかかります。28号と29号はその前哨戦とでもいう感じで、砲塔を回転させるためのリング状の大きなパーツが入っていますが、ほとんど組み立てはありませんし、30号以降の車体組み立て後もしばらくは使わない取り置きパーツになるようです。おそらく、車体が完成したあかつきに砲塔部とドッキングさせるためにご登場いただくことになるのでしょう。長い長い期間の取り置きになりそうです。そのころ世界は、日本はどうなっているんだろうかと少し不安を感じずにはいられません。

 世界は、日本は、という話からすれば小さなことなんですが、この30週のあいだに個人的にはちょっとショックな発見がありました。砲塔の組み立ての際にこれまで70個ぐらいは取り付けてきた極小のハンドルパーツ・・今回、車体部にも取り付けがあり、またこれね、と余裕をこいていたら、あれ・・ランナーを切り取ろうとしても目のピントが合わない。おかしいと何度も目をこらすものの、見れば見るほど焦点が合わず、しまいには気持ち悪くなってきた。正確に切り取れなかったせいか、接着剤をつけて指定の穴に入れようとしても、やはり目のピントが合わず、なかなかうまくいきません。砲塔のとこで70回もくり返してきたことなのに、なぜたかだか3個がうまくいかないんでしょう。まさか、これが老眼・・。同年代では老眼はめずらしくなかったので、遠からず自分もそうなるのはわかりきったことなのに、人間、自分だけは大丈夫と根拠なく思ってしまうところがあるようで、のほほんとしていたんですが、ついに来てしまったようです。

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砲塔と車体の接合部に据える樹脂製のリング。真ん中にあるパチンコ玉のような金属ボールは、リングにはめ込んで砲塔の回転をスムーズにするためのベアリングになります。

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第28号と29号のブックレットの巻頭特集は「戦車ゲーム・戦車アニメ・戦車マンガ」特集。ケンテックスでもコラボモデルを出した「ガルパン」も紹介されています。

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車体本体の組み立てにおいては、厚さ2mmのがっしりとした金属製フレームをボルトでつなぎ合わせていく作業からはじまりました。砲塔部では金属製の塗装済のモジュール装甲板を組み合わせた上に金属製の薄いプレートをのせる構造でしたが、1kgを越える砲塔をのせる車体部はさすがに装甲パーツだけでは強度不足なのか、フレーム+装甲+プレートと、金属パーツを三層にかさね合わせる重厚な構造になっています。印象的だったのは、金属フレームの組み合わせ箇所に上の写真のように円柱の金属パーツをいくつも噛みこませていく点。この点について説明書には記述はないのですが、金属フレームのゆがみや熱膨張の誤差を逃がすための仕組みなのかなと思いました。いずれにしても、この芸の細かさには毎度、感動です。

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30号から5回にわたって金属フレームと金属装甲をネジで組み付け、さらに金属プレートを接着する作業がくり返され、次第に車体前部上面の姿が現れてきました。

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車体前部にはライトやウィンカーといった灯火装備もあるので、車体の組み立てと平行して1号につきひとつずつ灯火を組み立てて取り置きます。上写真はウィンカーを構成するパーツ。LED配線もあるので実際に点灯させるときが楽しみです。

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これはウィンカーの横にある補助灯(?)のレンズ部分にあたる小さな透明パーツ。透明プラスティック素材に対して、中央のレンズ部分だけが透明に残るようにあらかじめ車体色の塗装がなされていました。こういうところが、なぜかビビッとハートにきます。

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37号の金属装甲パーツには陸海空共通の自衛隊シンボルマークである「さくら」のマークがあることから、これが車体の前正面であることがうかがわれます。金属製ネットはよぼよぼに見えますが、じつはちゃんとライトの形状に立体的に成型されており、けっしてひしゃげているわけではありません。さらに左右で塗色も異なるという徹底的な再現魂がうれしいかぎり。

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車体前部の灯火類が組み付けられました。メッシュの奥にきらりと光るのが前照灯です。前照灯の横にある三つの灯火パーツにもそれぞれLEDが仕込まれています。

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組み上がった車体前部上面を裏側から見ると、かなりの数のネジを使っていることが分かります。

31号ブックレットの巻頭特集は「ナチスドイツと電撃戦」。
第一次大戦で生まれた戦車によって、それまで徒歩か馬だった人類の戦争に劇的な機動力の革命がおこり、まったく新しい戦術と部隊編成の検討がなされました。それを実戦の中で成功させたのが第二次大戦のドイツだったんですね。

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次回からは、すごく楽しみにしていた「履帯」つまりキャタピラ部分の作成がはじまります。戦車プラモが好きだった子どものころから、ひとつずつキャタピラのコマを組み立てる大型モデルに憧れていました。しかも予告を見るかぎり、どうも金属っぽい感じ。どんなキャタピラがやって来るんでしょう。

 >週刊『陸上自衛隊10式戦車をつくる』オフィシャルサイト