日本製ミリタリーウォッチ JSDF

JSDFシリーズは自衛隊の協力のもとに開発されたミリタリーウォッチだ。
なかでも、JSDFプロシリーズは、陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊それぞれ専用に開発された特別なモデルである。
その中でも、今回は陸上自衛隊モデルを紹介する。


コンセプトは、隊員の一言から

「時計のね、ガラスをね、マジックで塗るんですよ」

ある隊員と話していた丹羽(JSDF開発責任者)は、耳を疑った。その隊員は自分の腕時計のガラス部分をマジックで塗っていたのだ。
「そんなことをしたら、時間が見えないですか」
「いいんですよ。時間を見る余裕があるときに、しっかり見ればいいんだから。」
丹羽は陸上自衛隊員が常に意識している緊迫した状況を垣間見た。

陸上自衛隊は、攻撃対象にもっとも近接することが想定される。特にレンジャーや偵察隊は、ミッションの性格上ステルス性が強く求められる。夜間行動において、月明かりなどに何かが反射して光ったら、それは命とりとなるからだ。

通常、視認性は腕時計で最も重要な機能だ。当り前の話である。時刻を見るために存在するのが腕時計なのだから。
しかし、JSDFシリーズには、そんな時計の常識が通用しないことを丹羽は悟った。

丹羽は、陸上自衛隊モデルのコンセプトをステルスと決めた。

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攻撃対象ともっとも近接することが想定される陸上自衛隊。隊員は常にそのことを意識している。(クリックすると拡大)

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バイクは偵察隊に多く採用されている。敵と接近することが想定されているため、車体が目立たぬよう隅々まで艶消し塗装が施される。(クリックすると拡大)


ステルス・ウォッチの誕生

さっそく社内のデザイナーや開発陣を呼んで、このコンセプトを伝えた。
しかし、作り手にとってみれば、時計作りの常識に反する”ステルス”を、どう実現してよいのか分からない。
もちろん、単純にステルス性を追求するのは簡単だ。ケースもダイヤルもバンドも黒く塗ってしまえばよい。
しかし、丹羽は、それには満足しない。
ステルス性を保ったままで、一定の視認性を確保するにはどうすればよいか。
陸上自衛隊という存在と品格を、時計のデザインに落とし込むにはどうすればよいか。
手探りで開発を進めていった。

いくつものハードルをクリアして、JSDFプロ 陸上自衛隊モデルは誕生した。そして現在、JSDFのラインアップの中で、もっとも人気のあるモデルの一つ成長した。


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このモデルの大きな特徴はスモークガラスを採用したこと。これにより、ステルス性と視認性を両立することに成功した。(クリックすると拡大)

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ケースからバンドまでブラックIPが施された。IPメッキは薄く非常に硬い表面加工で、ステンレス鋼の3倍の耐傷性を誇る。過酷な活動の中で、ステルス性を長く保つために採用した。(クリックすると拡大)


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6時位置のスモールダイヤルには陸上自衛隊のエンブレム。クロノグラフは作戦開始からの経過時間を計る。※写真の関係で、ダイヤルが通常より明るく写っています。(クリックすると拡大)

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ダイヤルと時分秒針の蓄光塗料は、夜間での行動をサポートする。(クリックすると拡大)


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ケンテックスは、ラグの自然な曲線には常にこだわっている。装着感を高めるポイントだ。また、メタルベルトは火器のグリップを意識した意匠だ。(クリックすると拡大)

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手首へのフィットは、ミリタリーウォッチに必須の”機能”である。(クリックすると拡大)

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裏蓋には陸上自衛隊のエンブレムとシリアルNO.を刻印。(クリックすると拡大)

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バックルまで黒で統一。バックルのストッパーには、JGSDF(陸上自衛隊)の刻印。(クリックすると拡大)