塩田平は、民話とため池の里。

 長野県上田は市を真ん中を東西に千曲川が流れ、北は須賀高原、南は美ヶ原高原にはさまれた盆地にある。千曲川南側の河岸段丘には地域の農とくらしと深く結びついてきた歴史あるため池が多く、「塩田平のため池群」として全国ため池100選にも選ばれた。

 人柱伝説の残る舌喰池をはじめ、案内板が設けられている池も少なくない。次へ次へと池をめぐっているうちに初冬の陽射しはみるみる傾きはじめる。山々にはさまれた茜色の空の下には、池を通じて昔と今がつながっている不思議な里が暮色に染まりはじめていた。

(文・写真:市原千尋)

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おそろしい名前をもつ舌喰池だが、現在は遊歩道や駐車場が整備されている。

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上窪池はかつて泥池とも呼ばれた。ここの御神体は、なんと池の「泥」。「塩田鯉」の発祥の池でもある。

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小島大池は、江戸時代、将軍綱吉の出した生類憐れみの令のとばっちりを受けた猪溺死事件の現場。

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身投げした若い女性を引きあげ、ずぶ濡れになったという弁財天像が残るのは日向池。


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今回の旅のお伴はスカイマン・パイロット。気軽で頼もしい旅の相棒だ。